太陽光発電の現状②

太陽光発電の現状についてご紹介します。
~世界的にみた太陽光発電導入量~

世界的にみた太陽光発電導入量

全世界の太陽光発電の導入量グラフ

2013年、太陽光発電は記録破りの1年となりました。世界中の新規導入量は37GWを超え、これは前年度と比較すると約35%アップしています。 この図1のグラフから主張されている点は3つあり、初めに世界中の新規導入量に位置するヨーロッパのシェアが低下し続けていることです。2011年はヨーロッパ内の新規導入量が最大値を超え、世界シェアは70%に達しています。イタリアへの導入量が急騰したことが大きいと思われます。その後、シェアは上がることなく減り続けてしまい、2013年には28%まで低下してしまいました。

太陽光発電システムの世界で最も大きい業界の団体である*EPIA(欧州太陽光発電産業協会)によると、これからの太陽光発電市場の予想は二つに分かれていて、計画通り固定価格買取制度の買取価格の低下が続き、その他の政策補助がない場合。もう一方が今日の大市場で固定価格買取制度が低下したとしても発展途上国で次々と固定価格買取制度が立ち上がるというものです。
※EPIA(European Photovoltaic Industry Association)太陽光発電システムに関する世界最大の業界団体

欧州の国別新規導入量グラフ

政策補助のレベルが下がったことにより、ベルギーやフランス、デンマークは新規導入量が2012年と比べてかなり減退したといえます(図2参照)。またフランスは1.1GWから0.613GW、ベルギーは0.6GWから0.215GW、デンマークは0.3Wから0.2GWに減退しています。

しかし、ドイツとイタリア以外は新規導入量が2011年から2013年まで約6GWを保っています。図2だと英国、ルーマニア、ギリシャ、フランス、ベルギー、デンマーク、その他に値します。要するにヨーロッパ内でも新興国が育っているということです。まだ開拓していないが今後、ハンガリー、ポーランド、トルコなどの国が市場が立ち上がると思われる国として挙げられています。また東南アジアや南米、アフリカなどの日照りの良い地域での需要も増えてくると期待できます。

地域別新規導入量と比率グラフ

図3では国(地域)別に世界における新規導入量を示しています。
2013年の世界トップは中国で31%(11.3GW)、追って日本が19%(6.9GW)、米国の13%(4.8GW)となっています。ヨーロッパも地域として一括すると、28%となり中国に次ぐスケールを保っています。以降数年間は、中国市場がシェアTOPを維持します。なおかつ、中国と日本以外の多力なアジア諸国として、インド(1.1GW)、韓国(0.442GW)、タイ(0.317GW)を挙げられています。
EPIAによれば、2013年にヨーロッパへ導入された新しい電力源のうち、太陽光は第2位となっており、電力総需要の3%を充たすスケールに達しています。それでは第1位は何が挙げられるのでしょうか。EPIAは言及していませんが、それは風力です。国際エネルギー機関(IEA)の2012年の成果と予想によれば、2013年にはヨーロッパの電力総需要の約6%を充たすスケールに達しています。2013年に新たに取り入れた電力源の1位は水力、2位が風力、3位が太陽光だといわれています。