太陽光発電の現状①

太陽光発電の現状についてご紹介します。
~太陽光発電の普及~

普及の背景

太陽光発電普及の背景には太陽光発電の性能の向上の他に、設置に対する補助があったからだと考えられます。導入に対しての補助金に一度無くなってしまった余剰買い取り制度が復活したことが大きな役割をはたしました。つまり、電気を売ることができるようになり、自分達で必要な電気分は昼間に発電をし、不使用の電気は電力会社へ通常よりも高い値段で買い取ってもらいます。節約の効果も生み出し、目で見て節約を実感できると注目をあびました。
2012年7月からは固定価格買い取り制度がはじまり、住宅用の太陽光発電システムの普及も加速しました。それに、余った電気を売る売電もとても高値で売れる為、現在は約10年以内に元を取ることが出来るようになりました。

日本政府が掲げている目標

2012年の太陽光導入量は累計で566.9万Kw、約141万戸に設置されています。日本政府としては2030年までにその10倍にあたる1400万戸への導入を目標にしています。これは全世帯の約3割に当たり、同じく2030年を目途に「サンライズ計画」というものが目標として掲げられています。「サンライズ計画」とは太陽光発電のコストを1/6(2020年までに1/3)、太陽電池を設置できるすべての屋根に設置するというものです。

政府の対策

政府が行った政策の中で、1番効果的だったのは2012年7月に実施した固定価格買取制度による支援だと思われます。これにより太陽光発電の設置件数が増えたことは間違いありません。その他には、エンジニアたちによる技術開発やコストダウン・技術者の養成・企業の太陽光発電市場への進出・営業力の向上など、たくさんの面で影響が考えられます。今後も政府はさまざまな対策を考え、人々が太陽光発電をもっと身近に考えるようになる日が来ると思われます。

2012年度の普及率

1994年4月から太陽光発電が一般家庭に取り入れられ始めました。それから20年が経ち、2012年終了時の設置件数は100万件を超えています。愛知県と埼玉県は、持ち家の戸建て数が多いため、太陽光発電システムの設置が可能な家がもとから多いことと、補助金を支給している市町村がほとんどということも設置件数の多さに貢献していると思われます。 愛知県は、前述とおり設置件数は多いのですが、普及率でみると3.9%と全国平均の3.3%より少し高い程度なのです。埼玉県にいたっては、2.9%と全国平均以下となっています。しかし、佐賀県や熊本県は6%を超えていて、普及率が高いとわかります。九州地方は晴天率も高いため、熊本や宮崎県庁が太陽光発電システムの工場や施設の誘致に積極的で、普及に力をいれているため普及率を上げる理由になっていると考えられます。

今後の動向

今後も太陽光発電の普及は広がると見込まれおり、約10年後には普及率が20%を超えるとまで言われています。設置件数は1000万件超え、これから10年間で10倍も増えるという見込みです。今後も太陽光発電の普及は広がるでしょう。