太陽光発電システムは、設置する場所や向き、角度などによって発電効率が変わります。
~都道府県別の平均日照時間について~
太陽光発電がたくさん発電するために必要な条件は、①日照時間・②気温・③日射量となります。
したがって日照時間の長い県や年間降水量が少ない県が、太陽光発電に適した県であると言えます。
気象庁の全国気候表から各市町村別のデータを平均して、日照時間の長い都道府県ランキングを独自に作成してみました。
2013年(12/20まで)年間日照時間ランキング | ||
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順位 | 都道府県 | 平均日照時間(h) |
1 | 愛知 | 2352 |
2 | 和歌山 | 2336.7 |
3 | 高知 | 2312.5 |
4 | 群馬 | 2282 |
5 | 徳島 | 2256.6 |
6 | 山梨 | 2247 |
7 | 大阪 | 2245 |
8 | 香川 | 2228.9 |
9 | 宮崎 | 2203.6 |
10 | 広島 | 2201.7 |
11 | 静岡 | 2190.2 |
12 | 神奈川・埼玉 | 2183 |
13 | 長野 | 2175 |
14 | 茨城 | 2165.2 |
15 | 三重 | 2145.3 |
略 | 略 | 略 |
47 | 秋田 | 1454 |
1位は愛知県で2352時間という結果になりました。逆に47位は秋田県で1454時間でした。
1位の愛知県と47位の秋田県の年間の平均日照時間の差は898時間にもなり、太陽が当たる時間は地域によって大きな差があることがわかります。メガソーラーなど大規模な太陽光発電システムともなると、年間日照時間で発電量にも大きな差が生まれます。ミドルソーラーやメガソーラーなどの中規模~大規模な太陽光発電システムが、日照時間の長い都道府県に設置されることが多いのはこのためです。
太陽光発電に必要なのは、太陽です。曇り空でも全く発電しないというわけではありませんが、たくさん発電するためにはやはり太陽の光が必要になってきます。 そこで日照時間が長い県の特徴について、色々と調べてみました。
1位の愛知県はほぼ全域が太平洋気候に属しています。今回のデータでは名古屋市が2293.9時間、田原市の伊良湖は太平洋と三河湾側の渥美半島に位置し、2410.1時間という素晴らしい数字をたたき出しています。
3位の高知県は、太平洋や瀬戸内海方面の沿岸地域です。気候が温暖で降水量も少ない、いわば瀬戸内海気候に属しています。平均気温も17℃だそうで、一年を通じて温暖で過ごしやすい気候は太陽光発電にも適しています。
毎年日照時間ランキングの上位に選ばれる都道府県は、農業の盛んなところが目立ちます。農業にも太陽はなくてはならないものなだけにこの結果には頷けます。