太陽光発電システム設置にかかるコスト
太陽光発電はガソリン等の燃料代がかからない為、かかるコストと言いますと太陽光パネル代と設置にかかる工事代等の費用、メンテナンス費になります。太陽光パネルが開発された頃はとても高価な商品というカテゴリでした。
1954年にアメリカにある研究所でピアソン、フラー、チャピンがシリコンの単結晶から電気を取り出す実験に成功したそうです。しかしその当時の発電効率はわずか6%だったといいます。現在の日本では東芝の20%が最も効率がよくこれは世界最高水準となっており、ここ60年間で太陽光発電は革新的に進化し続けているといえます。
当時は高価だった太陽光発電システムも、年々価格が下がっていることがわかります。しかしそれは急激な下落ではなく、緩やかにだんだんと下がっている形です。
「太陽光発電の価格が下がっている傾向があるなら、もっと安くなるまで待とう」、「導入時期も合わせて遅らせよう」という方も多くいらっしゃると思いますが、売電単価も市場価格の実勢に応じ下がってきている傾向にあります。導入コストを抑えるために設置時期を遅らせても、それに売電単価が比例して下がってしまったら、売電収入でシステム設置の初期費用を回収するのに時間がかかってしまうことになります。
こうした点も考えて、太陽光発電システムの場合「パソコンやテレビで新しい電化製品が発売されたけど、今買うと高いからもう少し待って価格が下がってから購入しよう」という考えではなく、導入時期はあくまでお客様の計画次第ということです。
各パネルメーカーの価格や性能の違い
日本の太陽光発電市場では様々な種類のパネルがあります。高い効率で高価格な製品と、海外製の低価格な製品の価格差はここ近年で10万円~6万円程度まで縮まってきています。
このことから高性能パネルが以前より求めやすい金額になってきていることがわかります。
近年では性能や需要ごとにより、大きく分けて三つの価格帯で各メーカーが価格争いをしている模様です。
①高価格で性能が高いブランド
例えば違う章でもご紹介した東芝の世界最高効率パネル、パナソニック独自のハイブリットHITパネルなどです。
この二つは、高効率のプレミアム価値を提供し、市場では一番高価なパネルブランドだといえます。
②種類に富んだ中間価格帯のブランド
例えば東芝の廉価版モデル、カナディアンソーラー、ソーラーフロンティアはパネルの性能は個々で違います。
しかし、市場での魅力が同じ程度のため価格帯も似ています。
③低価格な海外ブランド
アップソーラーやトリナソーラーなどの中国メーカーや韓国のメーカーが日本進出してくることによって、これから需要が増えると予想される分野です。 近い未来はこれら海外製の低価格なパネルが市場にどんどん進出し、現在のトリナソーラーの位置づけにアップソーラー、インリーソーラーなどのブランドも並ぶと予想されます。