太陽光パネル設置の際の注意点

地球温暖化防止や環境保全、その上売電収入等メリットがある太陽光発電システムですが、その反面注意しなくてはいけない事もあります。

屋根への影響

家の屋根は、もともと太陽光パネルを取り付ける用には製造されていません。一般的な工事方法では屋根に穴を開け金具を設置して太陽光パネルを固定するので、防水に影響がでる場合もあります。取り付け工事の業者がしっかりしていれば本来雨漏りの心配はないのですが、悪質な業者にいいかげんな工事をされてしまうと雨漏りがしたりその他不備が見つかったりします。
そうならない為には、十分な説明をしてくれて信用のあるしっかりとした施工業者を選び、施工内容、アフターフォローや保証内容もしっかりと確認しましょう。

売電収入の税金について

太陽光発電の売電収入は、全額ではありませんが課税が義務付けられる場合があります。給与以外の収入で合計20万円以上あるときは、確定申告が必要になってきます。そこには太陽光発電での売電収入や不動産、印税収入、FX収入などが雑所得として該当します。しかし、売電収入の全額が課税対象に当てはまるわけではありません。
必要経費を引いた売電収入の額が、雑所得になります。必要経費とは、太陽光発電システムを導入するのにかかった額を耐用年数で割ったものが、一年間の必要経費になります。
要するに
売電で得た利益-太陽光発電システムの減価償却費=-所得税
となります。
また、太陽光発電システムの設置によって国・県・市からもらった補助金についても課税の対象になります。

設置に注意が必要な地域

全国的に普及している太陽光発電システムですが、設置に注意しなくてはならない地域もあります。
まずは、火山活動が活発な地域です。火山灰が太陽光パネルに積もってしまうと発電が困難になってしまいます。大雨が降ったり自分で水で洗い流せば綺麗になりますが、屋根の上から水をかける作業を毎回行うことは高所作業であり危険が伴い、水道代がかかってしまいます。最近では太陽光パネルを傷めずに洗浄できる専用機器なども販売されています。
次に注意が必要なのが、塩害についてです。地域によっての多少の違いがありますが、海岸からの距離が500mまでの場所が重塩害地域、500m~約2kmの距離の場所が塩害地域とされています。塩害によって月日をかけて太陽光パネルを支える架台の腐食が進んだり、錆びたりする不安があると思います。またパワーコンディショナー内は精密機器が搭載されているので、腐食により機器の動作に影響が出る恐れも考えられます。しかし今は塩害対策をされた製品も各メーカーが販売しています。塩水噴霧サイクル試験方法をクリアしたものです。パワーコンディショナーに関しても、屋内に設置したり周りに囲いを付けたりすることで対応できる場合がありますので、設置を諦める前にお気軽にご相談ください。