太陽光パネルの選び方

太陽光メーカー毎に長所と短所があります。
ご自宅の屋根に合うかはもちろん、重視したい点でパネルを選んでいくことが大切です。

太陽光パネルを選ぶときのポイント

①価格

価格とは、安さではなく1W当たりの価格で比較することが多いです。
発電する力に対するコストパフォーマンスを見定めるためです。

②変換効率や自発電量の高さ

変換効率とは、[モジュールの公称最大出力w]÷[モジュール面積㎡×1000w/㎡]で計算されます。
面積当たりの発電量をあらわしたものです。

③実発電量

影や曇りの状態でも発電量が下がらないかという、実発電量に力を入れているメーカーもあります。

国内主要メーカー

東芝

世界No.1の変換効率で有名です。太陽光パネルの表面に電極が出ないようにするバックコンタクト方式を採用しており、見た目も美しいです。東芝のパワフル保証は50kW未満の太陽光パネルに対応しているので、アパート・マンション産業用でパネルを設置したい方にもおすすめ出来ます。

パナソニック

パナソニックの太陽光パネルは独自に開発したHIT太陽電池が注目を集めています。HIT太陽電池とは日本の暑い夏や屋根のサイズを考えて作られています。限られた屋根面積でも十分に発電し、暑さにも強いという長所を持っています。
また、ウォータードレインコーナーという雨水が流れるような構造になっており、雨により太陽光パネルの汚れを洗い流してくれるので綺麗な状態を維持しやすくなっています。

ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティアは昭和シェル石油の子会社で、全額の出資を受けている日本の薄膜型太陽電池モジュールの製造、販売メーカーです。研究は1978年から行われていましたが、2010年にソーラーフロンティアという社名になりました。
まだ知名度はあまり高くないかもしれませんが、デザインも良く保証面も充実していて安心との声が目立ちます。

シャープ

シャープは約50年の実績があります。国内での実績一位を誇り、比較的低いコストのパネルを使用しています。
豊富な種類を取りそろえ、単結晶も多結晶も取り扱っています。各システム機器の10年保証、出力も10年保証で、有償ならば15年保証もあります。

京セラ

日本で初めて住宅用太陽光パネルを販売した、伝統のある京セラです。主流となっているのが多結晶シリコンの太陽光パネル。サイズが豊富でデザイン性の高さでも評価されていて、トヨタ自動車のプリウスにも採用されています。
全システム機器の10年保証に加え自然災害補償もついています。

三菱電機

パワーコンディショナーの変換効率が最も高く、発電した電気を無駄なく使うことができます。雨や積雪にも強く耐久性に優れ、長く高い発電量を維持するよう努力しています。20年の出力保証があることも大きな長所です。

海外主要メーカー

カナディアンソーラー

カナダの太陽光パネルメーカーです。カナダという雪の多い地域のメーカーですので、雪の多い地でも積雪の荷重にも耐えられる強い丈夫なシステムです。太陽光パネルの保証は25年となっています。
海外のメーカーでありますが、日本各地に代理店があるのでしっかりとしたサポート体制になっています。

トリナソーラー

中国江蘇省常州市に拠点を置くメーカー。安さが売りで、とにかく初期費用を抑えたい方に人気です。
世界レベルのシェアもあり、メガソーラーにも着手しています。

アップソーラー

上海に本社を置く、世界的評価も高いメーカーです。ヨーロッパやアメリカでも展開し、2010年には「アップソーラージャパン」が設立されました。経営方法としては、自社工場は持たず、自らは研究開発・品質管理に特化するなどの研究、品質にこだわる方法をとっています。

インリーソーラー

1997年に設立された、河北省保定市に本社を置くインリー・グリーンエナジー。太陽光パネルの供給量で2012年に世界一に輝きました。ワールドカップの公式サポンサーになったりと世界で活躍する中国メーカーです。

サンテックパワー

中国産の太陽光発電システムメーカーです。2010年度に太陽光パネル生産量で世界一位となりました。非常に低価格で導入出来ることから圧倒的な支持を得ました。中国本社の生産の中心となっていた子会社が破産してしまったそうですが、日本法人が経営を続けていくことを発表しています。