太陽光発電システムについて③

太陽光発電システムは、設置する場所や向き、角度によって発電効率が変わります。
~設置角度による発電効率の違いについて~

太陽光パネルがもっとも発電する角度

太陽光発電システムは、太陽に対する太陽光パネルの角度も重要となってきます。いかに太陽の光を正面で受け止めることが肝となってきます。太陽光パネルが最も発電する角度は、水平に対してパネルの光を受ける面が30度がもっとも良く発電すると言われています。 しかしそれは地域によっても異なります。例を挙げると北海道では35度が最もよく発電し、東京は33度、沖縄では18度というふうに多少違いが出てきます。30度というのは全国のおおよその平均の値となります。

東京でのパネルの傾斜角度とその発電率
パネルの傾斜角度発電率
水平88%
10度94%
20度98%
30度100%
40度100%

とはいえ、屋根の勾配が最初から30度とは限りません。そんな時に架台が必要となってきます。遊休土地に設置する野立てなどの場合も同様です。

架台

架台とは何かと言いますと、太陽光パネルを乗せるための機器です。パネルの角度をつけるための他に、積雪や強風、地震などがきても太陽光パネルが動かないように、架台でしっかりとパネルを固定します。架台にも様々な種類があります。設置する場所や屋根材に応じて、その場所に合った架台を選ぶ必要があります。

設置場所適応した架台の種類
傾斜屋根瓦用架台
スレート用架台
金属屋根用架台
折板屋根用架台
陸屋根・野立て陸屋根用架台
野立て設置用架台
産業用10kWパック架台
壁面壁面用架台

このように架台にもたくさんの種類があります。

太陽光パネルを乗せる架台の選び方

架台の選び方について、傾斜屋根に乗せる場合には気を付けなければならないことがあります。屋根材の種類もたくさんあり、スレート(カラーベスト等)、セメント(モニエル瓦等)、粘土(いぶし瓦等)、金属(ガルバリウム鋼板等)などがあります。これらはそれぞれ、太陽光パネルを屋根に取り付けるときの工事方法が違います。
屋根材に穴を開けて下地と固定することで架台が安定するという良い点がありますが、雨漏りを引き起こす恐れもあります。
万が一雨漏りをしてしまった場合、太陽光パネルを一度取り外して雨漏りの修理をしなければなりません。
屋根材にとって耐用年数もそれぞれですが、屋根に何かトラブルがあって修理したり、張り替える際は太陽光パネルをいったん全部取り外さなければなりません。
なので、太陽光パネルを設置する前には屋根材を張ってからどれぐらい経過しているか、耐用年数を調べておくことも大切になってきます。